製品選定

単一管径用と複数管径対応の管止水プラグ:適用範囲の比較

SS 600 と MS 500-1000 のカタログ記載、管の実測内径、搬入寸法を比較し、確認が必要な適合条件と圧力に関する情報を解説します。

著者:Reliance Trenchless Technology読了目安:9 分

Reliance の単一管径用管止水プラグとその端部金具。製品カテゴリーの写真であり、個々の型式は特定されていません。
Reliance の単一管径用管止水プラグとその端部金具。製品カテゴリーの写真であり、個々の型式は特定されていません。

Reliance の製品カタログでは、単一管径用管止水プラグには 一つの呼び径が記載され、複数管径対応プラグには呼び径の区間が記載されています。この違いは候補リストを作る際に役立ちます。候補がその作業に適しているかどうかは、止水位置の実測内径、搬入経路、そして個々の型式について確認された制限値によって判断します。

本記事では、Reliance 単一管径用管止水プラグと複数管径対応管止水プラグを比較します。カタログ上で重なり合う範囲について説明し、SS 600 と MS 500-1000 の二行を例として検討しますが、これは DN600 向けの完全な候補リストではありません。

型式ごとの記載とシリーズ全体の範囲を分けて読む

Reliance パンフレットの 1 ページでは、単一管径用シリーズを繊維で補強された折りたたみ可能なゴム本体として説明し、シリーズ全体の範囲を DN300–6000 としています。仕様スプレッドシートには SS 300 から SS 4000 までの 18 行の SS 型式が記載されており、一部の呼び径の間には空きがあります。パンフレットに示された広いシリーズ範囲と個々の型式の行は性質の異なる情報です。どちらも、一つの単一管径用プラグがシリーズ全体の範囲に対応することを意味するものではありません。

Reliance のカタログ写真に写る、大きさの異なる単一管径用プラグ本体の列。
個別のサイズで構成されるシリーズ。 このカタログ写真は異なる単一管径用プラグ本体を示していますが、画像から個々の型式サイズを読み取ることはできません。出典:単一管径用プラグのギャラリー。

複数管径対応型式の区間は互いに重なっています。スプレッドシートでは、MS 300-600、MS 400-800、MS 500-1000 の呼び径区間がいずれも 600 という数値を含んでいます。パンフレットには MS 600-1200 も記載されていますが、このスプレッドシートには含まれていません。実測内径に対してどの現行型式と構成を検討すべきかを問い合わせてください。以下で比較する二つの型式は例にすぎず、カタログ上の候補はこれだけではありません。出典:スプレッドシートとその型式行、およびパンフレット 2 ページ。

1:一部の SS 呼び径を点で表示。2:七つの MS 呼び径区間を棒で表示。600 の位置の線が三つの MS 区間と交わっています。
1:1000 mm までの SS 呼び径の記載。2:スプレッドシートにおける MS 呼び径区間。 600 の位置の線はカタログ記載の重なりを示すものであり、検証済みの止水内径や許容差ではありません。SS の点は呼び径を示すもので、許容差ゼロの適合限界ではありません。この図は資料からの抜粋であり、製品範囲全体ではありません。出典:仕様スプレッドシート、SS の 13–18 行目および MS の 3–9 行目。

パンフレットでは、バイパスなしの MS プラグと MSBP バイパスプラグが区別されています。問い合わせの際もこの区別を維持してください。呼び径の比較だけでは、必要な通水構成は特定できません。スプレッドシートの MS 表には直径の列がありますが、SS 表にはありません。いずれの表にも、折りたたんだ組立品全体の外形寸法は記載されていません。パンフレット 2 ページ、スプレッドシートの表見出し。

二つの型式を比べる前に、同じ列どうしを比べる

両シリーズとも Nominal Size(呼び径)と Deflated Length(収縮時長さ)という列を持つため、スプレッドシートは有用な例になります。以下の数値はこれらの列からミリメートル単位で転記したものです。

カタログ上の二つの例であり、案件の選定結果でも DN600 の網羅的な候補リストでもありません。出典:仕様スプレッドシートの 16 行目と 9 行目(それぞれ上記の行に対応)。
型式呼び径の列 Nominal Size (mm)収縮時長さの列 Deflated Length (mm)この行から確認できること
SS 6006001400一つの呼び径と収縮時長さの値
MS 500-1000500–10001050呼び径の区間と収縮時長さの値

この例では、SS 600 の Deflated Length(収縮時長さ)が 350 mm 長くなっています。これはスプレッドシートの同じ項目どうしの比較であり、折りたたみ時の幅、有効な進入スペース、または使用可能な止水長さを測定したものではありません。パンフレットにも MS 500-1000 の値として 1050 mm が記載されていますが、その項目名は Total Length of Product(製品全長)です。各資料に言及する際は、元の見出しをそのまま残してください。スプレッドシート、パンフレット 2 ページ。

発注前に確認しておくべき見出しの違いがもう一つあります。スプレッドシートでは MS 500-1000 の 460 mm が Min. Inner Dia.(最小内径)の下に記載されていますが、パンフレットでは同じ値を Product Diameter(製品直径)と呼んでいます。これらの見出しを黙って同じ意味として扱ったり、460 mm を承認済みの最小止水内径とみなしたりしないでください。型式の図面と、適用される内径範囲についての書面による説明を求めてください。スプレッドシートの元の見出し、パンフレットの元の見出し。

呼び径、実測内径、搬入条件を三つの記録として分ける

有用な問い合わせでは、管の呼び径表示、止水位置における実測内径と状態、そして収縮させた組立品全体が通過しなければならない開口部と経路を分けて記載します。突出した付属物や、供給者の図面に示された構成も含めてください。

三つの独立した記録:1 管の呼び径表示、2 実測した管内部の形状、3 プラグ組立品の搬入開口部と経路。
1:呼び径表示。2:実測内径。3:搬入開口部と経路。 記録の区分を示す概念図であり、縮尺、許容差、設置手順を示すものではありません。一つの呼び径表示だけでは不十分な理由を示すため、不規則な内径を含めています。出典:NASSCO の寸法評価および Reliance カタログ。

NASSCO の評価に関する概要では、CCTV による状態評価と、レーザーやソナーを用いたより詳細な寸法調査(直径、楕円度、ずれを含む)について説明しています。また、レーザープロファイリングのデータの信頼性に影響する要素として、校正とオペレーターの訓練を挙げています。問い合わせにおいては、適切な寸法調査が添付されていない限り、通常の CCTV 画像は状態に関する情報として扱ってください。より幅広い測定項目と問い合わせのチェックリストは、膨張式管止水プラグ選定ガイドに掲載されています。

プラグ一式で対応すべき作業を比較する

カタログ上の区別を、購買の検討を組み立てるために使います。

  • 1 つの呼び径での繰り返し作業: 該当する SS 型式と、その呼び径の値を含む MS 区間を比較します。各候補について、実際の内径の限度、搬入寸法、必要な構成を確認してください。

  • 複数の呼び径にわたる作業: 予定している作業の実測内径を一覧にし、どの型式がそれらの条件に対応するかを問い合わせます。重なり合う MS 区間は比較の出発点であり、一つのプラグで他のすべての候補を置き換えられることを示すものではありません。

  • 搬入制約やバイパスの要件がある場合: 組立品全体の寸法と具体的な通水構成を請求します。呼び径の記載とあわせて、搬入経路の調査結果や案件の要件と照らし合わせてください。

この考え方は、英国 HSE の PUWER 概要にある選定の原則に沿ったものです。すなわち、機器は意図された用途に適したものでなければならず、選定に当たっては作業条件とリスクを考慮すべきだというものです。このガイダンスは英国における文脈を示すものであり、製品の承認でも、適用される現地の要件に代わるものでもありません。

圧力の制限値と機器の状態は別々に確認する

スプレッドシートでは、SS と MS の各型式について膨張圧力と最大背圧が別々に記載されています。パンフレット 2 ページの個別の圧力項目は、そこに掲載された MS 型式に適用されます。各候補について、明記された使用条件を含む最新の制限値と取扱説明を請求してください。直径や長さの比較では、これらの制限値は確定できません。スプレッドシート、パンフレット 2 ページ。

英国 HSE ガイダンス GS4 の第 7–11 項および第 27–35 項では、蓄積エネルギーによる危険、書面化された安全な作業システム、そして圧力と試験媒体に適したホースおよびコネクターについて述べています。これは圧力試験に関する一般的な枠組みを示すものであり、Reliance の膨張設定、拘束設計、または下水管遮断の手順を示すものではありません。

英国 HSE の作業機器の点検に関するガイダンスも、点検の必要性と範囲を、リスク、使用状況、条件および製造者の推奨事項と関連付けています。点検が必要な場合は適切な記録が重要ですが、ガイダンスによれば、最も簡単な使用前点検については通常、記録は必要とされません。実際のプラグ一式には、関連する現地の要件と供給者の指示を適用してください。

回答可能な比較依頼を送る

単一管径用と複数管径対応の比較を依頼する際は、次の情報を送ってください。

  1. 予定している作業と、管の呼び径表示。

  2. 予定する止水位置での実測内径(既知の形状や寸法の変化を含む)。

  3. 管の材質、状態、および関連する調査記録。

  4. 組立品全体のための搬入開口部、経路、および利用可能なスペース。

  5. プラグ内を通水させる必要があるかどうかと、その構成を評価するために必要な案件情報。

  6. 必要な使用条件と、供給者による確認のための圧力または水頭の情報。

  7. 候補の型式コード、比較している資料、および未解決の列の定義。

単一管径用の候補比較を Reliance に依頼するか、複数管径対応プラグの問い合わせから始めてください。Reliance の製品概要動画は、タイトルに基づいて参照している補足的な製品カテゴリー紹介です。本記事の型式適合に関する結論は引用した資料に基づくものであり、動画の映像を確認した結果ではありません。

参考文献・出典資料

  1. NASSCO — Assessment(評価):CCTV、レーザー/ソナーによる寸法調査、校正とオペレーター訓練

  2. HSE — PUWER 概要:意図された用途と作業条件への適合性(英国のガイダンス)

  3. HSE — GS4 Safety requirements for pressure testing(圧力試験の安全要件)第四版(2012 年)、第 7–11 項および第 27–35 項

  4. HSE — 作業機器の点検:リスクに基づく点検、記録、製造者の推奨事項

  5. Reliance Plugs パンフレット — 単一管径用シリーズの説明(1 ページ)、複数管径対応の寸法と個別の圧力項目(2 ページ)

  6. Reliance Plugs & Packers スプレッドシート — MS 500-1000(9 行目)と SS 600(16 行目)、元の英語の列見出しを保持

  7. Reliance 単一管径用管止水プラグ — 異なるプラグ本体のカタログ写真

  8. Reliance YouTube — 製品カテゴリーの概要。公開メタデータによる参照であり、映像の確認や型式適合の根拠ではありません

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